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新年のご挨拶

2020.01.01

「良質な医療はチームとしての団結で達成する」

あけましておめでとうございます。皆様、新たによいお年を迎えられたと思います。今年は令和の時代が本格的に始まる年でもあります。さていつもは認知症の治療やケアにご尽力をいただきありがとうございます。年初にあたりご挨拶申し上げます。昨年の流行語大賞は「ワンチーム」でありました。ご存知の通りラグビー・ワールドカップでの桜ジャージの快進撃は目を見張るものがあり、8強に進んだことが評価された言葉であります。

現在の医療は患者様中心の医療です。問題点を中心に患者様自身やご家族、医師、看護師、医療技師等、多くの関係者がそれぞれの立場から共有した問題点解決に立ち向かう取り組みのことであります。通常の疾患はそれぞれの専門職が通常の業務を行っていれば問題点解決に向かうことが多いですが、複雑な疾患、簡単には解決できない問題を抱えた場合には、それぞれのプロフェッショナルの英知に満ちた知識・技術が必要となります。それぞれのスタッフは専門的立場から問題点を分析しその解決のための意見を述べることが大切であります。このとりまとめは医師になりますが、このような考え方に従って業務を行っていけば個々の力に比べ、遥かに大きく、患者様の問題点解決に近づくことになります。真の患者様中心の医療はなれ合いではなく、プロフェッショナルがチームという基盤の上で団結して患者様の健康回復、問題点解決という共有目標に向かって医療を実践する事により、より良い医療を達成することであると思います。

さてここで最近注目されているビッグデータについての話題を紹介したいと思います。前述した患者様中心の医療そのものの考え方がビッグデータと関係して変わってきています。このビッグデータを真の意味で現実のもの(リアル)とする考え方で、リアル・ワールド・データ、リアル・ワールド・エヴィデンスといわれているものです。つまり単に診療から集めたデータ(医療者から患者様への一方通行というプロセスから得られたデータ)を分析することだけではなく、患者様が医療者との対話を通じて自身の意見あるいは意思を伝え、医療者と患者様とが一緒になって問題点を解決する姿、「患者エンゲージメント」という視点から得られるビッグデータです。患者様は質問するだけではなく、より治療に積極的に参加し、自分の特徴や状態等を把握し、何を提供できるか、そしてどうしていきたいのかを伝える。また他の人々に「私のような患者(patient like me)」として情報提供する事ができれば、他の患者様が自身の病気について勉強(ラーニング)することにもつながります。

認知症を患ってみえる患者様自身から自身の情報を提供することは難しいかもしれませんが、ご家族からは可能であると思われます。どんな生活習慣であったか、どんな食べ物が好きであったか、どんなストレスがあったか、どんな疾患を患ったか、何がきっかけで認知機能に変化が表れたのか等々、患者様自身が発信した生きた情報に接することになります。このことがより健康的でオープンな治療に結びつき、医療の質を大きく左右していくと思います。実際には大変な事ですが将来的にはこんな動きがあることを知っていただきたいと思います。

さて認知症医療の現況は皆さんがよくご存じのように大変です。認知症を完治することは極めて困難とされています。ただ認知症だからといってあきらめてはいけないと思います。その生き方にはそれぞれの生き方があることを知る必要があります。ある認知症老女が伴侶を思う愛を歌った歌、「愛のカタチ」を紹介して本年のご挨拶といたします。

「愛のカタチ:海蔵亮太」URL:https://www.youtube.com/watch?v=Dz3i9UcGg4w

「愛のカタチ:中村つよし」URL:https://www.youtube.com/watch?v=TsT6n62FNmQ

桜舞い散る 春待たずしてもしもあなたが この世を去ったら実り黄金の秋待たずしてあたしはあなたを追うのでしょう 夏の夕暮れ裏通りへと あなたが散歩に出かけたならあたしは庭の錆びたベンチであなたの帰りを待つのでしょう 愛なんてあたしには 愛なんて似合わないけれど 一人で居る時にあなたを思う事が愛ならばこれは愛です あなたが教えてくれた事 言葉には何もないけれどあなたが教えてくれた事 それは本当の「愛のカタチ」冬の夜夢を諦めきれず あなたが北へと旅に出るなら あたしは毎夜北へと向かいあなたに「おやすみ」と言うのでしょう 幾年老いてあたしの記憶を病が徒に食らえども愛子の名を忘れ、我が名を忘れそれでもあなたを忘れません 愛なんてあたしには 愛なんて分からないけれど 一人で居る時にあなたを思う事が愛ならばこれは愛です あなたが教えてくれた事 言葉には何もないけれど あなたが教えてくれた事 それは本当の「愛のカタチ」幾年老いてあたしの記憶を病が徒に食らえども愛子の名を忘れ、我が名を忘れそれでもあなたを忘れません

また本年も「安心 暖か 明るい医療機関」を目指して頑張って参りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします

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東員病院・認知症疾患医療センター 院長 山内 一信

 

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